こんにちは。もときりなです。
恐ろしい暑さ、やっと来ましたね。夏。
梅雨が長い年は夏の期間も長くなる、なんて情報をみて絶望する今日この頃。
まぁこのご時世、ネットの情報のどれが正しいかなんて分かりませんよね。
さて、本日は日本酒についてのアレコレをご紹介。
「大吟醸」「純米吟醸」…これが上手いんだよ~!なんて言ってる皆さん、
どうしてその銘柄が美味しいのか、本当にご存知ですか?
大丈夫です、私も知りません。
今日から一緒に、日本酒の製造過程を少しずつ学んでいきましょう!
【日本酒の製造過程①】
精米
/原材料の「米」を磨いて表面を削りとること。削られる度合いによって日本酒の味わいが変わる。
私たちが普段食べているお米も精米されていますよね!
普段食べているお米は、だいたい元のものを10%ほど削っているそう。
ちなみに全く削られていないお米を「玄米」と言います。
通常の日本酒に使われる米は30%~50%くらい削られています。
米を75%も削って作られる日本酒も世にはあるそうですが…
ざっくりと違いはこんな感じです↓↓
あまり削ってない よく削っている
30% 削り具合 75%
安い 値段 高い
旨みが強い タイプ きれい
…伝わりましたかね?
あまり削られていない米は1粒1粒の質量が大きいので、少ない量で日本酒が出来ます。なので比較的安く売られていることが多いそう。
さらに手を加えない(削らない)ことで米本来の味わいをしっかり感じることが出来るんです。
反対に、よく削られた米は1粒1粒が小さいので、日本酒をつくるために沢山の米が必要になります。なので高値で市場に出回ることが多いんだとか。
十分に削ることで余分なたんぱく質や脂質なども失われるので、すっきりとした「きれい」と言われる味わいになります。
※日本酒の値段については、その他の製造過程なども踏まえられていますので、一概には言えません。
さぁ、この「米を磨き削る」という過程が、とても大事なことだということはお分かりいただけましたか?
じゃあ「この日本酒はどれくらい米を磨いてるんだろう?」ということが気になりますよね。
それが一目で分かるように記載されているのが「精米歩合」。
「精米歩合」については以前の記事でも少し触れたことがありますが…(こちら★)
「精米歩合」とは「どれだけの割合の米が削られて残っているのか?」ということを表した数値。
50%、75%というように「%」で表されます。
ちなみに少しややこしくなりますが…「どれだけの割合で米を削ったのか?」ということを表すために「精白歩合」という値もときどき使用されています。
こちらも精米歩合と同じく「%」で表します。
以前の記事で紹介した「田中六五」という日本酒は、「六五」という数字が精米歩合を表しています。
つまり35%削って、残った65%のお米を原材料に使っているんですね!
他にも数字を銘柄に使用している日本酒はたくさんありますが、全てが精米歩合とは限りませんのでご注意を!
さあ、いかがでしたか?
まだ製造過程の1つめなのに、妙にボリューミーで満足感がありますね。
もう全部書き終えたと思って、次回から別の記事を書きそうです。
このシリーズが終わる頃には、みんなも日本酒マスター!
ぜひ居酒屋さんに行って日本酒のボトルを見る機会があれば、よくラベルを見てみてくださいね♪
参考:2017年2月5日 木村克己監修 「日本酒の基礎知識」/2016年10月15日 木村克己著 「日本酒の教科書」